ここ曽我の里は歴史豊かな地区です。地名からも推測できるように、日本三大敵討のひとつ『曽我物語』はこの地が舞台となっています。
当時ここ曽我の里を治めていたのが領主『曽我太郎祐信』。後に曽我兄弟の義父となる事で物語は展開します(鎌倉時代)。
また二宮尊徳の母『川久保よし』はここ別所地区から栢山へ嫁いでいます(江戸時代)。文学においては尾崎一雄を始め、太宰治・林芙美子・井伏鱒二 他 多くの文人が尾崎のもとを訪れています。ぜひ!これらの足跡をゆっくりと辿ってみてください。
「下曽我駅」をスタートするコースと「曽我梅林」からのコースをご案内しています。
曽我の里散策マップ2024年版(A4サイズPDFファイル)はプリントしてお持ちになると便利です。
《曽我谷津地区コース》
【徒歩約○分】はJR東海御殿場線下曽我駅出発した順路のおおよその所要時間になります。
《 JR東日本を利用してお越しの皆様へ 》
国府津駅はJR東日本(Suicaのエリア)、JR御殿場線の下曽我駅はJR東海(TOICAのエリア)です。
Suica、pasmoでは下曽我駅の改札を通れません。(エリアを跨っての利用はできない旨、JRのHPに記載があります)
ご自宅のもより駅で、あらかじめ下曽我までの切符をお求めになるか、国府津駅で一度改札を出て、下曽我までの切符をお求めになっていただく必要があります。
梅まつりの期間、下曽我駅での清算は混み合いますので、もよりの駅から下曽我までの切符をお買い求めいただくのがおすすめです。
◎尾崎一雄文学碑
尾崎 一雄
志賀直哉に師事。暢気眼鏡で芥川賞、53年文化勲章受賞。『単線の駅』『虫のいろいろ』など代々宗我神社の神主を務める。井伏鱒二・尾崎士郎・林芙美子・大岡昇平ら文士が尾崎を慕い訪問。 尾崎の死後、原稿・書簡の多くは神奈川近代文学館に寄贈、その後、小田原文学館に移されています。
◎尾崎一雄の墓
いまだにファンが訪れ、酒豪だった尾崎の墓にはウィスキーなどが供えられています。尾崎は酒豪であり、胃潰瘍で病床に伏しました。
尾崎一雄の墓入り口
★宗我神社
→大鳥居から宮坂を約200メートル上りきった突き当たり。【徒歩約8分】旧曽我六ヶ村の総鎮守。
★法輪寺
★法輪寺薬師堂
古くは曽我氏の菩提寺であったといわれる天台宗の盧尊寺。小沢明神(現在の宗我神社)本地仏であった薬師如来及び日光・月光の菩薩が安置されています。また寺宝として澄禅上人の『一針一拝二十五条』の袈裟があります。左手薬師堂には『薬師三尊』が祀られています。
→宗我神社から東(富士山反対方向)約120m、川沿いの消防小屋脇を左手に上る。【徒歩約10分】
★大光院
→法輪寺入り口すぐ隣
★阿弥陀堂
★崇泉寺跡
→阿弥陀堂の前の道を東へ約180m突き当たりを左折
→直ぐに右斜め上がり、突き当たりを左折そして右折の突き当たり
→キウイ畑の間を通り抜ける。周辺は民家の農地ですので注意。【徒歩約15分】
★お花畑『千種花苑』
→『阿弥陀堂』の前の道東へ。途中右折し、民家の間の小道に右折で入り、約30m左手。
以下3か所は同じ場所になります
★曽我城址(曽我太郎祐信屋敷跡)
→お花畑の前の道を南下、道なりに右に曲がります。約50mで右に上がります。案内板あり。
★曽我一族供養堂
●物見塚古墳址
◎雄山荘跡地
→城前寺の入り口前の道を更に東へ100m進んだ右手。一見、ただの荒地 【駅から徒歩約8分】
<焼失直前雄山荘-玄関>
雄山荘棟上げ式 曽我神社神主 加来金升氏(洋装,丸眼鏡)の姿も
★城前寺
→大鳥居の手前を右方向に上ります(駐在所右手)。約100mで右折、100m上り左手
境内には、十郎・五郎」、義父 曽我太郎祐信、母 満江御前の供養塔 寺宝として曽我兄弟及び虎御前の木像が安置。長期に渡り曽我物語の関係者を供養してきています。毎年兄弟の命日の5月28日には傘焼法要が実施されています。
★沓石
→大鳥居から城前寺に向かい、左折せずに真っすぐに行き、約150m右手斜面中。
五郎が病気治癒後に力試しに石を踏みつけたところ、足跡が出来たという伝承が残っています。
曽我梅林コース
【徒歩約○分】は曽我梅林から出発した順路のおおよその所要時間になります。
★二宮尊徳遺髪塚
→県道72号線に出、別所梅林バス停を右方向に上り、三叉路(案内板)を県道から外れ真っすぐ6本末の方向に150m右手 【徒歩約5分】
★見送り稲荷
→尊徳遺髪塚から大山道を150mほど登り、右折50m左手に小さな鳥居が見えます。【徒歩約8分】
★満江御前館跡 小袖曽我発祥の地
→県道72号線から別所公民館(案内板)方向に分岐した細道に入り、約150m左手。【徒歩約7分】
★薬師堂
焼け薬師立像
古くは中華山応福寺(廃寺)。曽我山(山彦山)の山頂近くの薬師沢に安置されていたとされる薬師如来像が戦国時代の戦火により背面が焼きこげ「ヤケ薬師」と呼ばれるようになり、現在ここに安置。
薬師堂内部
→別所公民館から南に上り100m、突き当たりを左折。50m上り右折し、左側 【徒歩約8分】
★満江御前の墓
→薬師堂を更に南に下り50m、左折すると案内板が見えます。【徒歩約8分】
★六本松跡地
→尊徳遺髪塚の通りを更に1k程登ります。 【徒歩約20分】
★忍石
→六本松を上りきった所から左手の細い道を200m行き、左手道沿い。【徒歩約25分】
★曽我祐信宝筺印塔
→六本松から150m程下り、本道から右方向にそれ、約150m(水槽)三叉路を右方向に約300m下り右手。【徒歩約 分】
●見晴らし台
→曽我山中腹道を南方向に上り、途中左脇道に入る。登りが少しきつい。約400m左手【徒歩約30分】